遥かなる発電

バカなお話です(^^;

先月の、とある土曜日。


ジェンダーSF研究会の集まりに出かけたあと、目黒へ流れて飲み会になった。


で、なんでそういう話になったのかな…

まー歳も歳なので、三段腹についたこのハミ肉をなんとかしたい、という話から、こういうのを単に捨てるだけじゃもったいないから、発電に利用できないかねー、という話がでたあたりじゃないかしら。

脱原発関連の話題が多くて、推進するべきか自然エネルギーへと転換をはかるべきか、未来の生活がどっちへ転がるのか、明確なヴィジョンがまだみえない。

なので、なければつくってしまえばいいじゃん的な発想の持ち主の多いクールなオバハン、もとい、お姉様方が、われわれで発電機をこの場で発明してしまおう、とか言い出した。(あくまで酒の席での事です)



ハミ肉を使って発電する=スポーツ倶楽部にあるダイエットマシーンに発電機を搭載するとか(ハミ肉発電) 


国際展示場の東館から西館へいく通路に「ふむと発電する絨毯」をしきつめる(コミケ発電=ただし一年に二回しか使えない…)


萌え力を使ったモエ発電。(アイドル少女への萌え欲望を使えないか、というアイディア。いろいろ出た。握手会で握手してもらうと、発電する装置とか、心肺にとりつけて、動悸を利用する人工心肺発電、とか、)



などさんざんバカ話でもりあがったあと、某公務員である理系博士Aさんが、水路にとりつけて水が流れるたびに発電するという、あの最近かっこいーバチガルビもビックリの発電装置が、現在かなりいい感じで実用化にむけて研究されている、ということを教えてくれた。

飲んでいた、ということもあって、だれもが瞬時に思いついたのは、


「その発電機、水洗トイレにつけたら、どーなの?」


ということだった。

人口約128050000人のうち、トイレを使っていない人々をのぞいた残りの約一億人が、一日に5回トイレにいく、と考えると、一日に約五億回水量が変化する。

さて、どこにどうやってどんな発電機を付けたら、いいのだろうか?

というわけで、なんだかものすごい勢いでバカ話パート2になだれこんでいったのだった。



射的みたいに「そこねらって発射すれば発電機が…」と発言したのはトランスジェンダー(男→女)の方だったが、多くの女子は「水を流す」ことにひたすら心を奪われていた。腸が弱い構成員で構成されている「弱腸会」的思考の持ち主もまた、「流す」ことに固執した。節水し、蓋があき、音楽がながれ、便座が人肌でウォッシュレットつきという、サービスがもう極限にまで到達している世界に冠たる日本の便器の次の目標は、「発電」に間違いない!


「実用化できそうだね! 」
「実用化できるよね!」


われわれは興奮した。


インフラを共同体の国家的プロジェクトとしてひたすら巨大化させるより、一軒一軒の家が発電しゴミ処理するシステムってできないだろうか。そしてそういう未来住宅があるとしたら、どうなんだろ?


「実用化するとしたら、ネーミングが問題よね」
「かっこ良くないと売れないしね」


ある文学部教授が言った。


「超尿力発電」


涙がでるほど笑った。



註1. ただし、あとでAさんに聞いたら、発電システムは、現在のタイプだと、一定の水量がないところだとダメなので、下水より上水につける方向ですすめられている、とのことでした。


註2. ちなみに弱腸会とは、こういう人たちの事を指します。(←この頁のファンなので、ときどき見に行ってる)
http://serogan.la.coocan.jp/cyou/indexc.htm