小谷真理解説本サーベイ14

はてなダイアリーのテンプレートのデザインをみてたら、ななななんと、techno-gothというのがあった。小谷専用シートですか? (笑)
せっかくなので、使ってみます。


シャナラの剣 上

シャナラの剣 上

シャナラの剣 下

シャナラの剣 下

バランスのとれた異世界ファンタジーとして邦訳完結が待たれていた作品。解説もバランスよく書かれている。



エルダ混沌の“市”〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

エルダ混沌の“市”〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

エルダ混沌の“市”〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

エルダ混沌の“市”〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

指輪物語』が好きで好きで、はまった勢いで編集者になり作家になり……といったがんばりやさん(?)のファンタジー。スロースターターだが、後半のもりあがりが実によい。
異世界ファンタジーは、書き手を誘発してしまうんですね、とおもわせる箇所をあちこちにちりばめている、所謂ファニッシュな薫りのするファンタジー



スクレイリングの樹―永遠の戦士エルリック〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

スクレイリングの樹―永遠の戦士エルリック〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

ムアコックさまです。神さまの本の解説をやっていいんですか?、とひれ伏しながら書いていることがよくわかる解説。
タイトルは「エルリックーーあるいは、二一世紀の夢先案内人」。マルチヴァースはかっこいい!


解説者の評論家としてのスターティングポイントだった、なつかしの作品の再編集版。続編も訳し卸されている。なぜこの作品がそんなにもエポック・メイキングたりうるのか、が解説にばっちり書いてある。


蛇(ジャー)〈上〉 (徳間文庫)

蛇(ジャー)〈上〉 (徳間文庫)

蛇(ジャー)〈下〉 (徳間文庫)

蛇(ジャー)〈下〉 (徳間文庫)

ミステリ界の第一人者による、これはたいへんかわいい……ファンタジー。ドラゴンがキュート。解説のタイトルは「犯人はファンタジー」。ミステリの論理性とファンタジーの魔法は実はそんなにミスマッチではなかった、という卓見に満ちている。