第二部ディスカッション編。

さて、起きあがった御大は抱腹絶倒なつっこみをマイペースで開始。ふりまわされる若人。唖然とするスーザン。お茶目すぎる、御大。しかもまー、それが猥談っていうかねー(^^;)
人類の文学にとって、なにが必要なんでしょう? というきわめて真面目な観客の質問にも、エンエン猥談を続ける、続ける。
そんな巨匠のお姿を前に、秘書の乙部さんが「つまりね、ユーモアが必要ってことなんでしょ? そうでしょ、小松さん?」とフォローするところがあって、なるほどなーと感心。
考えてみれば、星さんも筒井さんも小松さんも平井さんも光瀬さんも半村さんも、すぐれたSF作家はユーモアっていうか、絶望の底から生まれてくる笑いの本質をよく知っている人たちが多かった。人を貶めず構造をついてガスぬきさせる。硬直する思考に対する反権力的なジョークは知的で心から楽しめたし、それをゆるすコミュニティの雰囲気が快く魅力的だった。一昔前の反権力的スタンスがばらけ複雑化している現在だけれど、今こそ硬直への特効薬ーー笑いのガスーーはかなり必要とされるんじゃないか、と思うほど、巨匠の茶目っ気は健在だった……というところでしょうか。

休憩時間はパネリストの書籍販売とサイン会。巽孝之氏の新刊と称して、ジェンダーSF研究会の会誌がひそかにおいてあり、メンバーのたてた洒落たポップの影響か、他の強豪にまじって(^^)、けなげに売れてました。よかったよかった。

夕飯のあと、SFセミナー合宿所へ。
しっかし、同日イベントっつーのはせわしない(^^;)>