小谷真理解説本サーベイ3

昔の本をあさっていると、なつメロ感覚に陥るな(^^)

魂をふるわせながら読んだ日々が思い起こされるぜ。



帝国の娘〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

帝国の娘〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

帝国の娘〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

帝国の娘〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

レイモンド・フィーストの<リフトウォー・サーガ>の外伝。
当時新人イラストレーターとして活躍していたジャニー・ワーツが共作者になったせいもあって、華やかな物語を繰り広げている。ジャニーは、人気イラストレーターのドン・メイツと結婚して幸せな日々を送っていたが、あるとき、展示していた作品が搬送中にすべて行方不明になるという、オソロシイ災難にあった。あの絵はまだ見つかっていないそうである。


太陽神の乙女 (ハヤカワ文庫FT―ファイアーブランド)

太陽神の乙女 (ハヤカワ文庫FT―ファイアーブランド)

アーサー王伝説を女性の視点から書き直してものすごい物語にしたてあげたマリオン・ジマー・ブラッドリーが、トロイア戦争をカッサンドラの視点から描いたファンタジー<ファイアーブランド>シリーズ第一巻。よく知られている神話なので、「ほぉ〜こういうふうになるのか」という驚きの展開が楽める。続編もある。


竜王戴冠〈1〉選ばれし者たち―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

竜王戴冠〈1〉選ばれし者たち―「時の車輪」シリーズ第5部 (ハヤカワ文庫FT)

90年代の異世界ファンタジー界を席巻したベストセラー超大作<時の車輪>シリーズ第五部第一巻。
ピーター・ジャクソントールキン指輪物語』を映画化する前は、『指輪』より読まれている、と畏れられた(?)ほどの人気作品。確かに設定がめちゃくちゃおもしろい。巻末解説は、なぜにそんなにバカウケしたのか、という謎にせまっている。
訳者の斎藤伯好氏が後の訳者解説でこのエッセイを楽しんでいたことを記している。ただし、ジョーダン氏も、斎藤氏もすでに亡くなられてしまった。シリーズもなかばで中絶。なんとももったいないことである。


白い女神 (ハヤカワ文庫 FT (157))

白い女神 (ハヤカワ文庫 FT (157))

ジェーン・ヨーレンの長編ファンタジー『光りと闇の姉妹』の完結編にあたる。
解説では、1991年アリゾナのツーソンで開催された世界ファンタジー大会で行われたヨーレン・インタビューが収録されている。ちなみに、その大会は、今となっては伝説的人物として知られるエヴァンジェリンウォルトンが顔を見せた珍しいものだった。


聖少女バフィー―ヴァンパイア・スレイヤー (ハヤカワ文庫FT)

聖少女バフィー―ヴァンパイア・スレイヤー (ハヤカワ文庫FT)


人気TVドラマ『パフィーーー恋する十字架』のノヴェライズ。
巻末解説のタイトルは「いまどきの吸血鬼ハンターはキュートで可憐な女の子」。
『トゥルー・ブラッド』ばやりの現代といい、吸血鬼ロマンスの人気はあいかわらずだな〜(笑)